【導入とあらすじ】
--魔帝ロキは、3度目の死を迎えようとしていた。
配下である強力な魔獣たちが、魔帝城が崩壊していく。
闇の王である魔帝を滅す事が出来るのは、英雄の中でも白い魔力を持つ英雄王のみである。
魔帝ロキは、為す術もなく胸を貫かれ、敗れた。
--何故なら、3代目英雄王は純白の長い髪を持つ、うら若き乙女だったからだ。
『フ……そなた、は、美しいな……』
そして、魔帝はまた、長い長い再生の時を迎えるのだ。
666年後、新たな魔帝城と共に復活する為に。
永い眠りに就く度に、また一つ望みが叶えられる。
--貴方は、何を望み、何を願うのか。
その望みは--
魔帝ロキは、満足し深い眠りへと落ちていく・・・。
--不意に、闇と静寂は、赤い魔力と共に切り裂かれた。
石棺は蓋を割られ、光と共に意識が覚醒する。
目が覚めた魔帝ロキを囲むのは、美しい少女が4人。
早くも望みが叶えられた、と歓喜するロキ。
しかし、彼女らは魔帝を滅ぼすためにやってきた『英雄』の末裔だった。
『英雄』--人の身で、生まれながらにして魔力を持ち、強い力を発揮する存在だ。
その中でも、黒い魔力を持つ魔帝に傷をつけられるのは、白い魔力を持つ英雄王ただ一人。
--の、はずだったのだが・・・。
覚醒した魔帝ロキは、不完全な状態で起こされた事で、体が小さく、少年の姿をしていた。
『い、痛い! 痛いぞ!?』
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