【導入とあらすじ】
--少年「丘三四郎」は、15歳で短い生涯を終えた。
三四郎の人生は、不運ばかりだった。
「生まれてすぐ、親に捨てられる」「育った児童養護施設はかなり悲惨な所だった」「ジャンケンで全く勝てない」等々、挙げていくときりがない。
だから三四郎は、運に頼らず生き抜く為、実に逞しく努力を重ね、堅実に生きてきたのだ。
しかし、結局は努力の甲斐無く、『晴れ空の下、突然の落雷によって』人生を終えてしまったわけだが・・・。
--気が付くと、三四郎は見知らぬ街並みを歩いていた。
そこで、唯一の家族と呼べた、去年老衰で亡くなったはずの野良猫「モンブラン」と再会する。
死後の世界である事に落胆するどころか、喜びのあまりついもふもふしてしまう三四郎。
--この世界は「第二世界(セカンドワールド)」と呼ばれ、天国である「第七世界」まであるといわれているが、それを確かめる術はない。
再会を喜びつつ、アドバイスを貰っていた所で、突如街が騒然となる。
--おぼつかない足取りで歩いてくる少女の名は「小守もじょ」。
もじょは、見た目は十歳前後で、可愛らしい容姿をしていた。
しかし、「大厄災(ディザスター)」という魔法を周囲に常時発動してしまう事で、とある事件が起き、住民から恐れられていた。
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